子供に教えておきたい『年金』の基礎知識3選

年金の基礎知識3選

今回ご紹介する内容は、年金(老齢基礎年金)に関して基礎中の基礎とも言える知識なのですが、ぼくはFPの勉強を始めるまで知りませんでした。

最近では中学校でも年金に関する勉強を行っているようですが、ぼくは学校で年金に関する勉強をした記憶がありません。

日本に住んでいて、自分も加入している年金のことなのに、その年金に対しての基礎中とも言える基礎的な知識まで知らずに過ごしておりました。

今回は日本に住んでいる人であれば、誰もが知っておくべき最低限の知識を3つに絞ってお伝えします

もしご存知でなければ、しっかりと覚えておいて下さい。

そしてお子さんがいらっしゃるならば、是非とも教えて上げて下さいね。

年金(老齢基礎年金)の基礎知識
  • 20歳から60歳が加入対象者(強制)
  • 受給資格は10年以上の納付で開始年齢は65歳から
  • 年金の満額は約78万円(年間)

知っておくべき年金の基礎知識3選

加入対象者

年金(老齢基礎年金)は、日本に住んでいる(国内に住所がある)20歳から60歳までの人が加入対象者となっています。

20歳になれば大学生であろうと、専門学生であろうと、主婦であろうと、外国人(日本国籍を持っていない人)であろうとも加入しなくてはなりません。

逆に海外に住んでいる人は年金に加入しなくてもいいのですが、日本国籍を持っている人であれば任意での加入は可能となっています。

そして基本的には60歳までしか加入できないことを覚えておいて下さい。※1

※1 60歳までに未払いの期間などがあり、年金の受給額が満額に満たない場合は、65歳まで任意で加入することができます。また、年金の受給資格となる10年という期間を満たしていない場合には、70歳まで任意で加入できます。

受給資格と開始年齢

年金(老齢基礎年金)の受給資格は、年金を10年(120月)以上納めることです。

先ほどお伝えした通り加入期間は基本的に40年間なので、その中で合計して10年(120月)分を納めていれば受給することができます。

そして令和5年4月現在では、年金の受給開始年齢は65歳となっています。

今後どうなるかはわかりませんが、現時点では65歳から受給できると覚えておいて下さい。

そして年金は繰り上げか、繰り下げて受給することも可能です。

60歳から繰り上げ受給することも可能ですが、その場合には『1ヶ月繰り上げるごとに0.4%減額』となります。※2

そして75歳まで繰り下げ受給することも可能なのですが、この場合は『1ヶ月繰り下げるごとに0.7%増額』されます。

※2 老齢基礎年金を繰り上げて受給すると、年金が減額になるだけではなく、障害基礎年金や寡婦年金を受給できないなどのデメリットもありますのでご注意下さい。

年金の満額

年金(老齢基礎年金)の支給額は、40年間しっかり納めた人で780,900円(満額)に改定率を乗じた金額となります。

改定率とは、消費者物価指数を基に毎年見直されており、令和5年は1.018(67歳以下の場合)と発表されたので、令和5年度の年金は満額で780,900円×1.018で795,000円(100円未満四捨五入)となります。※3

毎年若干の変動はあるのですが、法律上で決められた年金額は約78万円と覚えておいて下さい。

※3 満額で780,900円というのは、40年(480月)間しっかり年金を納めた人がもらえる金額のことです。39年と6ヶ月(474月)しか納めていなかった場合には、40年(480月)に満たない6ヶ月分が差し引かれることになります。

まとめ

今回は年金(老齢基礎年金)に関して、本当に基礎中の基礎的な知識だけをお伝えしました。

30代、40代の人では、まだ年金に対してどこか”他人事”のように聞こえるかもしれませんが、若いうちからしっかりと年金に対しての知識を蓄えておき、安心して老後を過ごせるようにしましょう

今回は年金の中でも、『老齢基礎年金』に的を絞ってお伝えしましたが、今後は『老齢厚生年金』や『障害基礎・厚生年金』、『遺族基礎・厚生年金』についてもお伝えしていきます。

安心した老後生活を送るために、これからも一緒にお金の勉強をしていきましょう!

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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